- 興味をもっていること
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私の主な研究の対象は、薄くしなやかな構造の物理と力学です。特に薄い構造が座屈やスナップ座屈などの不安定性を介して生み出される機能に着目しています。
これらの薄い構造は、変形する際に「薄さ」という幾何学的性質に支配されます。このメカニズムを考察することによって、対象の構造の性質が明らかになるだけではなく、
一見して長さスケールが全く異なる現象の理解へとつながります。ここ最近で力学は、座屈のような不安定性を予測可能な機能の発現とみなすというパラダイムシフトを経て、
リバイバルし、魅力的な研究分野として蘇っています。私の研究の目的は、こうしたしなやかな構造を理解するにあたって、これまで避けるべきとされてきた不安定性を積極的に活用し、
議論の前提とすることで、力学的機能が発揮される 仕組みを明らかにすることにあります。研究手法は 解析解、計算モデル化や有限要素法、そしてデスクトップスケールでのモデル実験による予測です。
詳細は出版論文や非専門家向けに書いた解説記事をご覧ください。
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2021年6月にInteraxionPodcast Ep.20にて力学と幾何学の研究の面白さについてお話ししました。
私の雰囲気や私が研究で目指していることやがよくわかると思います。
もしよければ聞いてみてください。
- 略歴
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2021年4月 - 現在 慶應義塾大学理工学部機械工学科 専任講師
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2019年4月 - 2021年3月 日本学術振興会海外特別研究員, スイス連邦工科大学ローザンヌ校(受入教員: Pedro M. Reis)
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2016年3月 - 2019年4月 日本学術振興会特別研究員(PD), 立命館大学(受入教員: 和田浩史)
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2014年4月 - 2016年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2), 京都大学基礎物理学研究所(受入教員: 早川尚男)
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2016年3月 京都大学大学院理学研究科博士課程修了 学位取得 (指導教員: 早川尚男)
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2013年3月 京都大学大学院理学研究科修士課程修了
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2011年3月 京都大学理学部卒業
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2007年3月 鹿児島県私立志學館高等部卒業
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1988年11月 鹿児島県鹿児島市生まれ
- 受賞歴
- 外部資金
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2021年4月 - 2024年3月, 創発的研究支援事業.
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2021年4月 - 2022年3月, みずほ学術振興財団研究助成.
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2018年4月, 2021年4月 - 2024年3月 (予定), 科研費若手研究 (18K13519).
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2016年4月 - 2019年3月, 日本学術振興会特別研究員研究奨励費 (PD, 16J05315).
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2014年4月 - 2016年3月, 日本学術振興会特別研究員研究奨励費 (DC2, 14J02906).
- 所属学会
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日本機械学会 (JSME)
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日本物理学会 (JPS)
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米国物理学会 (APS)
- レフェリー
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Physical Review Letters, Physical Review E, European Physical Journal E, International Journal of Solids and Structures, Advances in Applied Mathematics and Mechanics
- 研究会運営(共同運営含む)
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2021年 4月-現在,
Young Soft Webinar 世話人
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2019年 3月, 日本物理学会大74回年次大会シンポジウム, 九州大学
しなやかなマテリアルデザイン-構造力学から折り紙、切り紙、メタマテリアルまで-
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2019年 3月, The focus session at the March meeting APS Boston MA,
Physics and hydrodynamics of micro-swimmers' suspensions.
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2015年 3月, 第5回京都若手ソフトマター研究会, 京都大学.
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2014年 3月, 第4回京都若手ソフトマター研究会, 京都大学.
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2013年 3月, 第3回京都若手ソフトマター研究会, 京都大学.
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2012年 8月, 第57回物性若手夏の学校講義世話人, 岐阜県.